活動ブログ

16.09.27~28 情報交換会in広島県神石高原町

「広島県神石高原町の取組を現地で学ぼう!」と題しまして
神石高原町へ1泊2日の視察旅行へ行ってきました。

日  時: 平成28年9月27日~28日
視察地域: 有木自治振興会、牧自治振興会、小野自治振興会

■1日目 9月27日(火)
 神石高原町役場豊松支所に到着。


神石高原町 富松支所にて研修

「神石高原町のまちづくりの取り組みについて」
神石高原町まちづくり振興課 矢川利幸 氏
神石高原町も多くの地方自治体と同じく人口減少、高齢化、過疎化が極端に進む町で、
合併後集落支援員をいち早く導入するも、いろいろな課題にぶつかりながら行政と
地域住民との粘り強い話し合いやヒアリングを実施し、課題解決に取り組まれている。
総合戦略で人口7500人を打ち出し、
移住支援の取り組みも力を入れている補助事業についてや、
地域住民に決定権の実行機関である地域協働センターの設置についてなど、
矢川さんが町のために一所懸命アイディアや工夫をされていることが伝わりました。
これからは、限られた財源を選択し、集中的に進めるという事が重要な時代になる。
と話されました。


神石高原町まちづくり振興課 矢川さん

「有木自治振興会について」
有木自治振興会会長  西本 信廣 氏
人口317人、世帯が121世帯で11の集落がある。
「自分たちの地域は自分たちで創る、地域の支え合い・助け合いの絆を強くする」を
掲げ、いきいき地域づくり部、未来創造部など様々な部を構成し、地域住民自ら
自分たちの地域を持続可能な地域にするために誇りを持って活動を行っていること。
特にビレッジハウス仁吾川の運営や都市との交流を11年続けられている
「有木倶楽部」の取り組みをお話いただきました。


有木振興会会長 西本さん


「富松協働支援センターについて」
センター長 赤木 隆富 氏
今年の5月に発足した「豊松協働支援センター」は、
「笑顔で暮らせる持続可能な地域づくり」をスローガンに行政主導で始まり、
今、今後5年間の持続計画をワークショップ形式で出し合い、行政がやること、
協働でやること、地域がやることとそれぞれ決めて行く。
今は地域の困りごと相談にもなっている。
今後、中学校跡地を活用し、地域にないもの診療所を考える一方、
地域の拠点になる場所づくりの重要性についてもお話いただきました。


センター長 赤木さん


一日目の研修を終え、
宿泊場所の「湯ゆっくら」にて、矢川氏にも参加をいただき、参加者みんなで、
広島県、岡山県の取り組みや中山間地域の課題について話し合い交流を深めました。




■2日目 9月28日(水)
 牧自治振興会



「牧自治振興会の取り組みについて」
牧自治振興会会長 山内 輝幸 氏
まきふれあい工房 山内 玉江 氏
農業法人を立ち上げ、衰退した農業の何とか持続可能にしようと農業法人を設立され、
ブドウやこんにゃくの加工品作り、お弁当づくりやカフェも行い、
地域の元気を創出する取り組みが盛んな地域です。
そして、地域資源を利用し観光農業などの新規事業への試みも考えられ、
次の世代につなげることを考えられ、地域の向かう方向が生み出されていました。


牧自治振興会会長 山内さん


まきふれあい工房 山内さん(実は会長の奥様)


栽培されたブドウのおみやげにみなさんも大喜びです!!!



小野自治振興会
山の坂道を上へ上へ、そこに広がる小野集落!



「小野自治振興会の取り組みついて」
集落支援員  : 高原 敬二 氏
振興会事務局 : 小埜 洋平 氏(協力隊OB)
神石高原町地域おこし協力隊 : 村上 勇太 氏

「小野振興会概要」
集落支援員 高原 敬二 氏



小野地域は62世帯121人の小さい集落。
人口の自然減少と高齢化が、どんどん進行し、集落の維持・持続が困難に。
でも、集落の消滅を積極的に望んでいる人は誰もいない。
大学生や都市交流、健康サロン活動と様々な取り組みを!
町内でも地域づくりに関してはトップランナー!
そして、若干明るい陽射し、昨年小埜洋平氏、一家定住。今年上村勇太氏、一家定住!

「小野振興会の活動内容 天空の里 小野」
振興会事務局 小埜 洋平 氏(協力隊OB)



地域おこし協力隊の終了とともに、自治振興会の事務局長につき、
小野で生活することを優先!一家で定住!
助け合いが濃い地域、感謝の密度が濃い、また、良い人材が多く、家もインフラもみんなで作る!
食べ物もおいしい!そこには顔の見えるストーリーがある。
「小野の将来を話し合う会」でいろいろ活動!
学生が訪れ、地域に風を送り込むふいご隊が結成。
神石高原町の人でも訪れない地域に、協力隊の協力者が地域にいることで定住を決定。
小野のスローガンはみんなで誇りを持って暮らし続けましょうと
「子供・若者・壮年世代は無論のこと高齢者世代でも動けるうちは
小野で誇りを持って暮らし続けられる持続可能な地域。」!





「地域おこし協力隊の活動」
神石高原町地域おこし協力隊 村上 勇太 氏

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地域活性化学会で地域おこし協力隊についてアカデミックに論文発表!
研究テーマ「アンケート調査に基づく制度運用の研究」

今までの活性化学会で発表される内容は、机上の空論で、現場の声が
反映されてないことが多いため、中四国の協力隊132人にアンケートを実施。
研究には岡山の藤井君も参加、4人で研究。
全国で3000人を超えた地域おこし協力隊。
地域を盛り上げる制度をよりよく運用するためには、
それぞれの立場の課題を知って有用していけるようにする必要性がみえる。
地域おこし協力隊の新たな第2ステージに向けて活動途中。
村上君はすでに小野地区に移住を決定。家族と引っ越し予定。そして0歳児が2名となる。
大いに拍手を送りたい気持ち!パチパチ!パチパチ!パチパチ!

全員で集合写真!みんな笑顔!



道の駅さんわ182ステーション内にある自然食レストラン「高原の風」にて、
地域の食材を活かした昼食をいただきました。



2日間にわたる神石高原町視察は無事終了。
神石高原町の皆様、ありがとうございました!
また、神石高原町視察へ参加してくださった皆様、ありがとうございました!
岡山も広島のいいところは取り入れ、いつまでも住み続けたい地域に!活動へ!

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