今回の岡山県中山間地域協働支援センターでのインターンシップは、あっという間の1ヶ月間でしたが、地域に深く触れ、多くのことを学ぶことができた非常に有意義で楽しい期間でした!
はじめは岡山を知るというテーマで岡山県の市町村の移住促進ホームページを調査し、情報提供の分かりやすさが移住を検討する方々にとってどれほど重要であるかを痛感しました。和気町の特設サイトの秀逸さから、ユーザー目線に立った情報設計の重要性を学ぶ一方、備前市のサイトからは改善の余地を見出すことができました。
また、岡山県の特産品についても調査し、倉敷市に多くの特産品があることを発見し、「晴れの国おかやま館」や「岡山贔屓」での実地調査を通じて、吉備団子だけでなく、大根チョコレートやパクチーゼリーといったユニークな特産品にも出会い、地域の多様な魅力を知ることができました。


さらに、廃校の活用事例を調査する中で、研究施設や商業施設、宿泊施設への転用、さらには北海道のせんべい工場のような長期的な視点での活用に強く興味を惹かれました。
地域プロジェクトへの参加も、忘れられない貴重な経験となりました。
吉備中央町高富地区でのソフトクリーム開発プロジェクトでは、生乳と卵を活用した特産品作りの可能性を探り、ジェラート製造の比較的容易さや、機械導入にかかる費用、外注の検討など、具体的な事業化の課題に触れることができました。実際に訪れた際には地元のお母さん方が作ってくださった昼食もいただきました。懐かしい味がして、とても美味しかったです!


井原市大江地区でのニンニク収穫作業では、地域の方々のニンニクに対する熱い思いを感じもっとこのニンニクを広めていきたい!と感じました。一方で農業の大変さや中山間地域の高齢化、そして次世代の担い手不足といった喫緊の課題を肌で感じ、なんとかこの状況を打開しなければならないとも感じました。


西粟倉村大茅地区での芝桜の植栽作業では、急斜面での作業の難しさに直面しつつも、地域の方々の並々ならぬ努力と温かいおもてなしに感動し、観光客誘致に向けた地域一丸となった取り組みを間近で見ることができました。


ユニバーサルデザインと地域活性化に関する学習も、私の視野を大きく広げました。共遊玩具開発セミナーでユニバーサルデザインとバリアフリーの重要性を学び、利用者の視点に立ったデザインがいかに大切かを深く理解しました。
これらの活動と並行して、Instagramでの情報発信のため、訪問した地域の魅力を伝える文章作成に取り組み、効果的な情報発信の難しさと面白さを実感しました。
ぜひ岡山県中山間地域協働支援センターのInstagramを覗いてみてください!2025年6月10日の記事が私たちの書かせていただいた投稿です!
https://www.instagram.com/okayama.chu/?hl=ja
また、元気集落応援団のボランティア募集については、どうすればより多くの参加者を募れるか、広報戦略を検討する機会もいただきました。実習を通して得た情報や考察は、報告書としてまとめ、関係人口の創出に関する提案の発表にも繋がりました。 特に最後の2週間は、この「関係人口創出に向けた新たな取り組み」の提案に集中しました。岡山県中山間地域協働支援センターが募集する「応援団」の参加者が井原市大江地区のニンニク掘りの日にはゼロであったという厳しい現実を目の当たりにし、「このままではいけない」という強い使命感を抱きました。そこで、「サークル」という形を通じて学生が継続的に地域と関わることで、多くの共感と参加を生み出し、地域の課題解決に貢献できるのではないかという想いから、交通費支援を含む「応援団サークル」の設立を提案しました。この提案は、6月12日に行われた発表会で、まちづくり推進機構の方々に加え大学の担当教授、そして岡山県庁の方々にご参加いただき、非常に高く評価していただきました。これまでの努力が実を結び、大きな達成感と喜びを感じています。

このインターンシップを通じて、地域活性化には多角的な視点と多様なアプローチが必要であることを強く感じました。地域の方々の高齢化や担い手不足といった課題がある一方で、地域を盛り上げようとする熱意や工夫があることを目の当たりにし、地域の一員として活動できることの面白さとやりがいを深く体験できました。ユニバーサルデザインや関係人口の重要性といった、これからの地域づくりにおいて不可欠な考え方を学び、自らが主体的に関わることで、地域の新たな魅力に気づき、その魅力を発信していくことの面白さも経験できました。
最後になりますが、このような貴重な機会を与えてくださり、手厚いご指導をいただきました岡山県中山間地域協働支援センターの皆様には、心より感謝申し上げます。皆様のおかげで、この1ヶ月間、楽しく充実した実習を行うことができました!ここで得た経験と学びを、今後の活動に活かしていきたいと思います。本当にありがとうございました!