[羽無自治会、桃源郷はなしの里]
人口:35人 高齢化率:80.0% 集落数:2集落
矢掛町の北部、標高200m程度の位置にある中山間地域です。地域は山に囲まれた盆地で、中央に羽無川が流れています。地域外へのアクセスは、羽無川沿いと南側の山越えの2本の町道のみであり、地域が独立した地形になっています。
羽無集落の主要な産業は農業であり、米を中心に野菜や果樹の栽培も行われています。また、集落にある吉祥寺には海棠の古木があり、春には可愛い花が咲き、境内では地域住民による「海棠まつり」が開催され、町内外から多くの観光客が訪れます。
羽無集落は、住民が自助と互助の意識を持ちながら集落を維持しており、日々の生活から「憩いの館」を拠点とする様々なイベントまで、集落の住民が協力して活動しています。そのため地域のつながりは強く、少子高齢化が深刻な状況の中で、課題解決に集落として取り組んでいます。集落全体で住民の生活を支え、地域が一体となって知恵を出し合い、観光客の誘致や他の集落や団体、大学生等と連携しながら、新たな視点で取り組んでいます。
休憩施設「桃源郷はなしの里 憩いの館」を本格的に稼働していく中で、田舎食堂の経営では、毎週日曜日の営業を行い、季節に応じて地元食材を使用したランチや軽食を提供しています。さらに集客のための様々な体験型イベントとして、原木椎茸菌打ち、釜炒り番茶づくり、そうめん流し、カブト虫つかみ取り、杵つき丸餅づくりをはじめ、栗拾い、さつまいも掘り、落花生掘り、自然薯掘り、じゃがいも掘り等の収穫体験、毎月恒例!窯焼きピザづくり体験等を企画実施しています。また、キャンプやキャンピングトレーラー、宿泊棟を活用して、星空観賞や真空管LPレコードコンサートを毎月開催する等、静かで真っ暗な夜の魅力も提供しています。