[羽無自治会、桃源郷はなしの里]
人口:35人 高齢化率:77.1% 集落数:2集落
矢掛町の北部、標高200m程度の位置にある中山間地域です。地域は山に囲まれた盆地で、中央に羽無川が流れています。地域外へのアクセスは、羽無川沿いと南側の山越えの2本の町道のみであり、地域が独立した地形になっています。
集落にある吉祥寺には海棠の古木があり、春には可愛い花が咲き、境内では地域住民による「海棠まつり」が開催され、町内外から多くの観光客が訪れます。
羽無集落の主要な産業は農業であったが、後継者不足が顕著になり、米の生産者は減少の一途をたどっています。共
羽無集落は、住民が自助と共助の意識を持ちながら集落を維持しており、地域のつながりは強く、少子高齢化が深刻な状況の中で、地域の課題解決に取り組んでいます。
具体的には、集落全体で住民の生活を支え合うと共に、他の集落や大学生等と連携して、流動人口の増加を目指した「桃源郷はなしの里事業」を展開しながら、ゆくゆくは定住人口の増加につながる移住者の受入れに取り組んでいます。
休憩施設「桃源郷はなしの里 憩いの館」を本格的に稼働していく中で、田舎食堂の経営では、毎週日曜日の営業を行い、季節に応じて地元食材を使用したランチや軽食を提供しています。
さらに体験型イベントとして、原木椎茸菌打ち、釜炒り番茶づくり、そうめん流し、カブト虫つかみ取り、杵つき丸餅づくりをはじめ、栗拾い、芋掘り、落花生掘り、自然薯掘りの収穫体験、窯焼きピザづくり体験等を実施しています。また、キャンプやキャンピングトレーラー、宿泊棟を活用して、星空観賞や真空管LPレコードコンサートを毎月開催する等、静かで真っ暗な夜の魅力も提供しています。