2012年度登録
[中津井せんだんの会]
人口:956人 高齢化率:47.8% 集落数:15集落
真庭市南部、旧北房町の中でも南西部に位置し、高梁市に隣接している地域です。古くは伊勢亀山藩飛地領の陣屋町として栄え、近年も地域の交流拠点として賑わっていましたが、昭和30年代からの人口流失により、急激な少子高齢化が進行、商工業とともに農業も衰退、生活用品の購入や公共交通機関の確保も難しく不便をきたしています。地域では、地域自主組織が中心となり、地域の見守り活動とともに交流イベントの開催や歴史遺産の活用による地域の活性化に努めています。
この地域は、古くから栄えたところで、国指定史跡の「大谷定古墳群」などの多くの古墳や中世の「備中兵乱」の舞台となった山城「佐井田城址」、江戸時代末期まで続いた「伊勢亀山藩陣屋跡」等があり、せんだんの会に「遺産保存部」を設置して、歴史遺産の保存整備と観光振興に取り組んでいます。また、「文化部(やまびこ会)」は、「カラクリ祭り」に取り組んでいます。また、このほか「福祉部(地区社協)」、「自主
防災部」、「体育部」、「女性部」も地域福祉の増進に取り組んでいます。
毎年、10 月中旬の土日の 2 日間、開催する「備中中津井いやしの里カラクリ祭り」では、陣屋通りを流れる水路を利用し、昔話等を題材にした水車カラクリ約 30 基やミニ水車等を展示したり、江戸、明治期に行われた現倉敷市の塩田王「野崎家」への輿入れを再現した輿入れ道中行列や演奏、地域特産品の販売等をしています。