[大茅地区活性化協議会]
人口:171人 高齢化率:48.5% 集落数:4集落
西粟倉村には12の行政区が自治組織として機能しています。どの地域も自治意識は旺盛ながらも人口減少と高齢化の進展と共に様々な困難が生まれてきています。大茅地域はかつて、最も人口の多い地区でしたが、大幅な人口減と高齢化に危機感を持っていました。自治会内の組織4カ所のうち1カ所は特に高齢化と人口減が激しく、単独の地域の維持が難しい状況にあります。
そのような中、平成26年度に自治会全体の結束を高め、地域活性化の一助とすべく、行政に頼ることなく地区の住民の手で、雪の多い地域性を活かしたイベントを村内外に呼びかけて実施しています。そして平成27年度に継続性を重視し大茅地区活性化協議会を設置し、10年先に予想される高齢化に対して、「やるなら今」と「花と文化の心ゆたかなふるさとつくり」を目指して活動を始めました。
西粟倉村の 1/3 の面積を持つ大茅地区は「若杉天然林」「1,100mの高原 ダルガ峰」「県下3 位の駒の尾山」「大海里川滝群」等の本物の自然と祖先より引き継がれてきた文化遺産「大茅区有文書」を有し、これらを生かした取組を行っています。
代表的な取組として、5 年間で棚田の斜面に 16,000 株植付けた芝桜は「おおがや芝桜公園」として、毎年春には 約6,000 人の来園者があります。地域と高校生、大学生が協働で植え替え作業を行い、継続して美しい景観が維持できるよう努めています。
寿命のある芝桜の補完として耕作放棄地や芝桜公園の周囲に花桃や山あじさいの植栽を開始し、「耕作放棄地解消」と「花の咲き誇る集落」を目指し取り組んでいます。
令和 2 年度の地区長老達への聞き取り調査を踏まえ、80 歳代以上の方を対象に聞き取りを行い、「山村の暮らし、山仕事の技」を伝える冊子作りを行いました。