2021年度登録
[大庄屋・小出家(原砂)の保存と活用に取り組む地域住民の会]
人口:453人 高齢化率:49.6% 集落数:21集落
吉備中央町豊野地区は、旧賀陽町に位置し、耕作地の70%以上が水田という穀倉地帯として、古くから農業が盛んです。また、地区内には江戸時代から続く「大庄屋・小出家(原砂酒造)」があり、1800年頃に発生した大飢饉の折、私財を投げ打って民の救済を行った名士として、地域住民の間で語り継がれています。小出家の邸宅は現在空き家となっており、近年老朽化が激しくなってきたため、令和3年、この邸宅を改修し地域拠点として活用するべく、地元有志による団体が発足しました。現在、地域住民や県内の大学、有識者等の協力を得て、邸宅の保全・改修と歴史的資料の保存を実施しています。
地区内には、天皇即位の大嘗祭にお米を献上したと伝えられる「主基田」があり、小学生を対象に田植え等の農業体験を行っているほか、かつては「案山子まつり」や「大平山ハイキング」など、田園風景と豊かな自然を生かしたイベントが人気を博していました。今後は小出家の邸宅改修に力を入れ、地域活動をサポートする交流の場とすることを目指します。
代表的な取組として、大庄屋・小出家(原砂)邸宅の清掃・保全活動や小出家に関する歴史的資料の収集・保存を地域に飛び出せ!大学生事業として岡山県立大学の学生を受け入れ、地域住民と大学生が交流しながら協働で行っています。