2012年度登録
[宇治地域まちづくり推進委員会]
人口:483人 高齢化率:62.1% 集落数:29集落
高梁市宇治町では、中学校の統合(平成元年)に前後して、主に地域振興を目的とした「都市との交流活動」を中心に住民主体のまちづくりを進めてきましたが、地域の人口減少、少子高齢化には歯止めがかからず、就学児童・生徒も減少傾向にあり、小学校の存続も危ぶまれている状況にあります。
こうした状況の中、平成24年度において住民意向調査を実施し、話し合いを進めた結果、今後取り組むべき地域の重点課題を「移住者受入体制の整備」「既存事業の見直し(地域運営体制の見直しを含む。)」「高齢者等が安心して生活できる生活基盤の整備」の3本柱に定め、事業計画づくりと体制整備を進めています。
代表的な取組として、宇治地域では、農業の後継者不足から、耕作放棄地解消と生きがい対策としてもち麦の栽培を開始し、豊かなむらづくりを進めるため、小学生・高校生たちに関心を寄せてもらうため一緒に活動し交流を図っています。また、『地域外の人とも交流できる場所を作りたい』と女性部から声があり、カフェ「麦」をオープンし、もち麦を使用したランチを提供し好評を得ています。このような地道な活動が認められ、農林水産祭むらづくり部門で農林水産大臣賞に選賞され、令和 2 年 11 月 27 日に中四国農政局において受賞、明治神宮へもち麦(キラリモチ)を奉納いたしました。また、6次化産業にも取り組み、ねじり菓子、もち麦ビール、地元高校生が考案したもち麦入食パンや味噌に加え、新たにもち麦焼酎を手掛けるなど、もち麦を軸とした様々な取組が地域力アップにつながっています。